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【専門家が解説】タイの国旗の意味や由来!似てるのは〇〇国

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赤、白、青の「三色旗」といえば、フランスが有名ですが、実は東南アジアにも美しい「三色旗」を持つ国があります。

その国は、豊かな自然と仏教文化が融合した魅力的な国です。さて、一体どこの国でしょう?

答えは、「タイ」です。タイ旅行の際に、街角で見かけるタイの国旗。鮮やかな赤、純粋な白、そして深みのある青色の組み合わせは、とても印象的ですよね。

この美しい国旗には、タイの歴史や文化が深く根付いています。この記事では、タイ国旗に込められた意味や、その歴史についてタイの専門家が詳しく解説していきます。

ところで、上記写真の国旗を見て、99%の方が「タイの国旗だね」と、無意識で認識したと思います。よーく見てくださいね。上記の写真がタイの国旗であってますか?

実は、上記写真の国旗は、タイの国旗にめっちゃよく似ていますが、「別の国の国旗」なんです。後で詳しく解説しますが、間違える人が多いのでご注意下さいね。

今回は、タイ国政府観光庁が認めるタイの専門家、タイランドスペシャリストの私が、「タイの国旗の意味や由来」などを紹介しますね!

タイの国旗はこれ!

上記がタイの国旗ですね。タイの国旗は、赤・白・青の3色で構成されている「三色旗」になります。どこの国にとっても、国旗はその国を象徴するシンボルになります。

タイも同様で、「国としての明確なイメージ」を国旗に反映させているんですよね。タイ国内では自国の国旗を、「トン・トライロング(三色旗)」と呼んでいますね。

ちなみに、トン・トライロングはタイ語では「ธงไตรรงค์」と書きます。「トン・トライロング」のタイ語発音は、以下で確認して下さいね。

※3回繰り返してます

三色旗はイメージを投影しやすい

タイだけではなく、世界には「三色で構成されている国旗」が多いんですよね。トリコロールで有名なフランスの国旗も三色旗です。

さらには、「ドイツ・イタリア・オランダの国旗」も三色旗ですね。三色旗が世界に多い理由は、「国としての明確な指針イメージ」を旗に投影しやすいからだと言われていますよ。

ちなみに、世界中に三色旗が多いので、タイの国旗と似ている国旗があります。それが、今回の記事の冒頭でお見せした国旗です(詳しくは後述)。

タイ国旗の色に込められた意味と由来

タイ旅行のさいは、タイ国旗を見る機会も多いと思います。そんな時に思い出してほしいのが、「タイの国旗に色に込められた意味」になります。

タイ国旗の色が持つ意味は以下になります。

  • 赤色:国家
  • 白色:仏教
  • 青色:王室

赤色は「国家」を意味する

赤色は、タイ国家を意味しています。ざっくり言うと、「タイ国民の団結力」と言い換えるとしっくりくると思います。

白色は「仏教」を意味する

白色は、タイの仏教を意味しています。タイの国教が仏教になります。実は、タイ人の約95%が仏教徒なんですよね。

ちなみに、タイがゆったりしているのは、仏教の精神が宿ってるからなんです。なので、タイ人はお布施(タンブン)などをよく施します。

青色は「王室」を意味する

青色は、タイの王室を意味しています。タイには王様がいらっしゃって、タイ人は「王様などの王室」を心から尊敬しています。

タイ人のお家にお邪魔したら、王様の写真を飾っていること多いですからね。タイでは王室は「絶対的な存在」だと言うことが国旗から理解できますよね。

過去のタイ国旗

現在の三色旗になる前のタイでは、上記の「赤い地に白い象が描かれている国旗」が使われていました。タイの象徴でもある、象さんを国旗に使ってたんですよね。

しかし、1910年に起こった「国旗逆掲揚事件」がきっかけとなり、1917年には上下左右対称のトライロングと呼ばれる現在の三色旗が制定されました。

国旗逆掲揚事件

タイの現在の国旗は、1910年の「国旗逆掲揚事件」がきっかけとなって導入されました。

この事件は、タイの国王様が洪水被害を受けた地域を訪れたさいに、「国旗が逆さまに掲げられていた」というものです。

国旗逆掲揚は国への侮辱とされるため、同様の事態が再び起こらないよう、現在のタイ国旗が採用されました。

この配色なら、逆さまに掲げられても、国王様に失礼にあたらないからですね。

コスタリカの国旗と似てるから注意

タイの国旗と似てるとよく言われるのは、上記の「コスタリカ国旗」になります。3色に使われてる色が、「青・赤・白」なのはタイの国旗と全く同じです。

なので一見するだけでは、「これはどっちの国の国旗だ?」となります。おそらく、上記の国旗だけを見せらたら、ほとんどの方が「タイの国旗?」と間違うと思います。

コスタリカの国旗は、上から順番に「青・白・赤・白・青」です。この順番を覚えておいて下さい。

タイとコスタリカの国旗を見比べる

では、わかりやすくするために「タイの国旗」が上記になります。見比べると分かりやすいですが、実は配色の順番が違います。

タイの国旗は、「赤・白・青・白・赤」の順番だからですね。なので、「タイの国旗?コスタリカの国旗?」で迷ったら、一番上の「赤色に着目」するといいですよ。

国旗の一番上の色の判断が以下になります。

  • 赤色:タイ国旗
  • 青色:コスタリカ国旗

世界には、似てる国旗ってけっこうあるもんですね!

まとめ

この記事では、タイの国旗「トン・トライロング」について、その意味や歴史、そしてよく似たコスタリカの国旗との違いなど、詳しく解説しました。

タイ国旗の特徴をまとめると以下になります。

  • 赤、白、青の三色で構成され、それぞれが国家、仏教、王室を象徴しています。
  • 1917年に現在のデザインとなり、その背景には「国旗逆掲揚事件」という歴史的な出来事がありました。
  • 世界の多くの国と同様に、三色旗のデザインを採用することで、国としてのアイデンティティを明確に示しています。
  • コスタリカの国旗と似てるので注意が必要(タイ国旗の一番上の色は赤色ですが、コスタリカ国旗の一番上の色は青色です)。

タイ国旗はタイの歴史、文化、そして国民の心を象徴する大切なものです。 この記事を通して、タイ国旗に対する理解が深まり、より一層タイに興味を持っていただけたなら幸いです。