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鹿島神宮にある「御手洗池」の不思議な秘密3選を紹介!

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茨城県にある鹿島神宮。その奥深く、背の高い杉の木々に包まれた静寂の森に、ひっそりと佇む美しい池があります。その名も「御手洗池(みたらしいけ)」。

透明度の高い湧き水がたたえられたこの池は、古くから神聖な「禊(みそぎ)」の場として尊ばれ、鹿島神宮に伝わる“七不思議”のひとつでもあります。

ただの観光名所ではなく、訪れた人の心を静かに癒してくれる…まさに「神様の水辺」。
今回は、そんな御手洗池の魅力や伝説、訪れる際の楽しみ方などをたっぷりとご紹介します。

御手洗池ってどこにあるの?アクセスと歩き方

御手洗池は、鹿島神宮の本殿から北西へ約500メートル。奥宮を越えて、森の中の小道を進んだ先にあります。

アクセスの流れ

  1. 表参道の大鳥居をくぐり、参道をまっすぐ進む
  2. 楼門を通り抜け、本殿でお参り
  3. 本殿から奥宮方面へ進む
  4. 奥宮を過ぎて、杉の木立の中を約5分歩くと…
  5. 突然、目の前に現れる神秘的な水辺、それが御手洗池です

本殿から池までの所要時間は徒歩で約10分。
途中はほとんど森の中なので、歩きやすい靴と服装で行くのがおすすめ。夏場は虫除けもお忘れなく!

歴史を感じる「禊の池」~御手洗池の由来

御手洗池の歴史は、鹿島神宮の創建(紀元前660年と伝わる)とともに始まったとされています。

「御手洗」とは、神様の前に出る前に手や身体を清める行為のこと。つまりこの池は、神に仕える者たちが心身を清める神聖な場所だったのです。

かつては「みたらしの池」とも呼ばれ、夏には地元の人たちが涼を求めて訪れる憩いの場でもありました。

長い歴史の中で、人々にとって心を整える“特別な場所”として愛されてきたのです。

鹿島神宮「七不思議」のひとつ──御手洗池の不思議な魅力3選

1. 胸の高さまでしか水がこない?

御手洗池で特に知られているのが、「どんなに背の高い人が入っても、水面は胸の高さまでしかこない」という不思議な現象。

小さな子どもが入っても、大人が入っても、なぜか水位は同じくらいになると言われています。

これは、御祭神・武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)のご加護によるものと伝えられており、まさに神の力が宿る池。

※現在は池に入ることは禁止されているため、水辺から眺めてその神秘に触れてくださいね。

2. 池の中に佇む鳥居

もうひとつの見どころが、池の中央に立つ赤い鳥居。水面に浮かぶように立つその姿は、見るだけで心が洗われるような神秘的な風景をつくり出しています。

この鳥居は2011年の東日本大震災で倒壊してしまいましたが、地域の人々の願いと尽力により2013年に再建。現在の鳥居は、以前よりも少し大きく、堂々とした佇まいで訪れる人を迎えてくれます。

3.一年中、湧き出る清らかな水

御手洗池の近くにある湧き水は、地下からこんこんと湧き出る天然の清水。どんなに雨が少ない年でも決して枯れることはありません。

水質はとても清らかで、ひしゃくで直接すくって飲むことも可能(※体質に合わない場合があるため、心配な方は少量から)。ひんやりとしていて、ほんのり甘みのあるまろやかな味わいです。

御手洗池で心を整える|パワースポットとしての魅力

御手洗池は、近年「強力なパワースポット」としても注目を集めています。
こんなご利益があると言われています:

  • 心身の浄化:悩みやモヤモヤを清めてくれる
  • 開運・厄除け:悪い運気を払い、良い流れを呼び込む
  • 健康祈願:清らかな湧水の力で健やかな体を

池の前で静かに手を合わせ、深呼吸してみてください。森の音と水のせせらぎに包まれ、心がすーっと軽くなっていくのを感じられるはずです。

四季折々の表情を楽しもう

御手洗池は、どの季節に訪れてもそれぞれの美しさがあります。

  • 春(3~5月):新緑の中で光が差し込むキラキラした池の風景は、まさに“命の目覚め”を感じさせてくれます。
  • 夏(6~8月):木々が日差しを遮ってくれるので、涼しさ満点。清水に触れるだけで心が癒されます。
  • 秋(9~11月):紅葉が池に映り込み、絵画のような幻想的な風景に。
  • 冬(12~2月):1月には「大寒禊」が行われ、神職が池に入り身を清める姿を間近で見られる貴重なチャンスも。

御手洗池を訪れるときのマナー

神様が宿る神聖な場所だからこそ、訪問時には以下の点に気を配りましょう。

  • 静かに過ごす(大声や騒音はNG)
  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 湧き水には敬意を。無駄にしない
  • 撮影は節度を持って(ドローン撮影は禁止)
  • 虫除け&歩きやすい靴は必携!

鹿島神宮への行き方と観光情報

電車の場合

  • JR鹿島線「鹿島神宮駅」から徒歩約10分
  • 東京駅から高速バス(約2時間)も便利!

車の場合

  • 常磐自動車道「潮来IC」から約15分
  • 無料・有料の駐車場あり

周辺の観光地

  • 鹿島灘海浜公園:海を眺めながらのんびり散歩
  • 茨城県立カシマスタジアム:鹿島アントラーズのホームグラウンド
  • 潮来あやめ園:水辺に咲くあやめが美しい(見頃は5~6月)

まとめ

御手洗池は、古代から現代までずっと人々の心を癒してきた、神様とつながる水辺です。
一歩足を踏み入れると、そこはもう日常とは別世界。静けさと美しさ、そして目に見えない力に満ちた場所。

旅の途中で疲れた時、ちょっと心がくたびれた時。この池のほとりで、ただ静かに水を眺めてみてください。

きっと、何かがスーッと流れ去り、あなたの心に新しい風が吹き込むことでしょう。