タイに興味が出てきた方が、ふと気になるのが「そもそも、タイって漢字で何て書くんだろう?」になります。
その気持ち、わかります!私も先日、「ベトナムの漢字表記」が気になって、たまらず即座に調べたからです(ちなみに、ベトナムは漢字で越南と書きます)。
結論から言うと、タイを漢字で表すと以下になります。
- 一文字:泰
- 二文字:泰国
ただし、注意も必要なんです。泰って漢字には「似た漢字が多い」ので、ついつい間違って使う方が多いからですね。
さらには、タイの漢字が「泰」になったのには、深い理由があります。とっても興味深い理由なので、必ず最後まで読んで下さいね!
今回の記事は、タイ国政府観光庁が認めるタイの専門家、「タイランドスペシャリストの私」がご紹介するので、安心して読み進めて下さいね!
タイを漢字で書くと「泰 or 泰国」
前述したように、タイを漢字で書くと「泰 or 泰国」と書きます。ちなみに、タイは中国語でも「泰国」と書かれますね。
漢字の多くが中国由来なので、同じなのも当然ですよね。日本語には音読みと訓読みがありますが、音読みは「中国由来の言葉」だからですね。
タイを漢字一文字で書く
タイを漢字一文字で書くと「泰」と書きます。泰の読み方や意味は以下になります。
- 音読み:タイ
- 訓読み:やす(らか)
- 意味 :やすらか・おおらか
泰の意味は、「泰然自若(たいぜんじじゃく)」の言葉などに用いられるように、ゆったりした印象になりますね。
タイの有名観光地の漢字表記
タイの有名観光地の漢字表記が以下になります。
- バンコク :曼谷
- プーケット:普吉島
- チェンマイ:清迈
※こちらも、中国語の読み方と同じですよ
では次は、タイの漢字が「泰」になった歴史背景をチェックしましょう!
タイの漢字とその歴史
「泰」は古来より安定や平和、穏やかな状態を表す意味があり、タイの国の特徴を反映しているとされています。特に「泰国」という表記は、明治時代から大正時代にかけての日本で広く用いられました。
一方、「泰」の他に「大」や「太」という漢字が用いられることもあります。
「大」は「大きい」、「太」は「太陽」や「力強い」という意味を持ち、どちらもタイという国のポジティブなイメージを反映した表記です。
しかし、これらの漢字は「泰」ほど一般的ではなく、歴史的な文献や地図で見られる程度です。
タイの漢字表記の歴史
タイの漢字表記の歴史は、東アジアにおける「漢字文化の伝播」と深く関わっています。中国の影響を受けた東アジア諸国は、漢字を用いて「自国や他国を表記する習慣」がありました。
その中で、タイという国が「泰」と表現されたのは、タイの「穏やかな国民性や国の安定した歴史」を評価したためとされています。
日本で漢字を用いた外国名の表記が一般化した
日本においても、タイの漢字表記は「明治時代から」見られるようになりました。当時、日本は西洋文化の導入とともに、東アジア諸国との関係を強化していました。
その中で、漢字を用いた外国名の表記が一般化し、「泰国」という表記が確立されました。
さらに、昭和時代に入ると、タイは日本と経済的、文化的に深い関係を築くようになり、タイ語そのものも日本で学ばれるようになりました。
しかし、戦後になると漢字を用いた外国名の表記は次第に減少し、現代では「タイ」というカタカナ表記が一般的となりました。
日本人にとって漢字表記は親しみやすい
それでもなお、漢字表記には歴史的な価値があり、古い文献や書籍では「泰国」という表記が使われ続けています。現代の日本では、タイを表記する際にカタカナが主流です。
しかし、漢字表記には独自の趣があり、特に歴史や文化に関心のある人々にとっては、古い時代の表記を見ることで新たな発見があるかもしれません。
例えば、タイ料理店の看板に「泰」という漢字を見つけたら、その店が古くからの歴史や文化を大切にしている可能性があります。
泰と似た漢字が多いので気をつけて!
最後に、1つだけ注意してほしいことがあります。それが、泰の漢字と「似ている漢字が多い」ことですね。私も気を抜くと、「あれ?どっちだったけ?」となることもしばしばです笑。
泰の漢字と似ている漢字が以下になります。
- 奏
- 秦
これらは形は似ていますが、タイを表す言葉ではありませので注意して下さいね。
タイの漢字表記に迷ったら
「タイの漢字表記を理解しつつあったのに、泰・奏・秦と似た漢字を並べるから、余計に分からなくなったよ!」と、このままではお叱りを受けそうです。
というか、けっこうそう思ってる方、いらっしゃいますよね。申し訳有りません。私が調子に乗って、色々と語ったばかりに笑。
では、タイの漢字表記で迷ったとき、使える言葉を最後に紹介します。それがコチラです!
天下泰平(てんかたいへい)
もしも、迷ったときは、「天下泰平」の漢字を思い出してくださいね!これがタイの漢字ですよ!
まとめ
今回は、「タイの漢字は何と書く?」について解説しました。
まとめるとこんな感じになります。
- タイを漢字で書くと「泰 or 泰国」
- バンコクは曼谷・プーケットは普吉島・チェンマイは清迈
- 「泰」の他に「大」や「太」という漢字が用いられることもある
- 泰になった理由はタイの穏やかな国民性や国の安定した歴史
- 泰と「奏・秦」は似てるから注意が必要
- 迷ったら、天下泰平を思い出そう!
タイの漢字は、私も気を抜くと「あれ?どっちだったけ?」となることもしばしばです。あなたは、ここでしっかりと覚えていって下さいね!